今やちょっとした話題作の『吸血鬼すぐ死ぬ』。
- 作者: 盆ノ木至
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: コミック
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勝因のひとつはキャッチーでわかりやすいタイトルと試し読み↑が巧く噛み合ったことでしょうか。みんな口裏合わせたように「読んでみた。本当にすぐ死んだ」って言うもんなぁ。
無論、単行本で読んでも連載を追っても面白いのでまだの方はぜひ。
他にも勝因は色々考えられますがそれはさておき、第1話の舞台について。
ちなみにドラルクの城は埼玉にあったそうです。
(週刊少年チャンピオン編集部 @Weekly_Champion 2015年7月2日)
https://twitter.com/Weekly_Champion/status/616545365454532608
1話目で爆破した埼玉の城は、ドラルクのお祖父様の城だった!
(「吸血鬼すぐ死ぬ」公式 @johnwakawaii 2016年1月14日)
https://twitter.com/johnwakawaii/status/687440791090774017
本編では全く出てきてませんが、あの城は埼玉にある(あった)んですねえ。
そういう意識で見ると、第1話に小さく書かれている地名、「伊奈架町」は…。
これは「田舎町」のもじりというだけでなく、埼玉県北足立郡の「伊奈町」にも架けているのでしょう。
伊奈町、新幹線高架に沿ってニューシャトル(新交通システム)があるから大宮に出やすく、埼玉県下の町では割合と便利なほう。土地はひたすら平坦で、吸血鬼が住んでいそうな妖しい気配の場所は無い。
あの町にこんな城がある(あった)と思うと、ミスマッチ感だけで相当可笑しい。他方、これという観光地は無い町だから、あんな城があったなら町おこしの核にするだろう。
よし、「聖地」は(聖地に吸血鬼が住んでたらいかんけどね)伊奈町で決まりだな…と思ったところで最終ページ。
割と近くに山があります。
山の向こうから日が昇ってます!
となるとまず伊奈町ではあり得ない。ていうか埼玉県下では西のほう、山の中としか考えられない。秩父郡のどこか、長瀞町か皆野町、横瀬町あたりをイメージするのが妥当でしょうか。
ヘイ、カノジョ!『ここさけ』って映画観た? 俺っち観てないケドそんな感じ
ここでふいと思い出したのが、映画『心が叫びたがってるんだ。』。
あの映画はまさに横瀬町が舞台だった。
しかも小学生が自宅から一人で行ける距離に西欧風の城! これは決定的だ!!
…というわけで、
「伊奈架町のモデルは横瀬町」
「ドラルク城の元になった城は映画『ここさけ』に登場している」
という誤った結論に行き着いたのでした。
(なお「『○○』って映画観た? 俺っち観てないケドそんな感じ」の元ネタはこれ↓
カオシックルーン 1 (チャンピオンREDコミックス))