ガワラ版カトキガンダムというパロ絵が大河原邦男氏本人の紹介に使われていた件

全長約4メートル! 人が搭乗できる人型変形ロボット
「ジェイダイト・ライド」の試作機が公開

(略)
J-deite RIDEのデザインは、ヤッターマン」や「機動戦士ガンダム」のメカデザインで知られるロボットアニメの巨匠、メカニックデザイナー大河原邦男さんが協力。青色を基調とした両モードのデザインイメージも公開しています。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/29/news007.html

……という先日のニュースを見て、(あれ? 大河原邦男デザインのEVってちょっと前にもあったような?)と思い出してググる
これだ。2013年11月の東京モーターショーに出展された「HIRICO 新潟モデル」。

柏崎で開発中の電気自動車(EV)のデザインがSFアニメ的
(略)
おぉー、なんともロボットっぽいデザインです!それもそのはず、デザインを担当したのは、機動戦士ガンダムモビルスーツをデザインした「大河原邦男」氏!往年のロボットファンにはたまらない人選ですね!
(略)
http://niigata-repo.com/life/post-376/

そしてメーカーのHIRICO.JP(現・エクスマキナ)のプレゼン資料にも行き着いた。さあここからが本題だ。
http://www.cev-pc.or.jp/event/pdf_tokyo/tokyo08.pdf

大河原氏の紹介のスライドに、その代表作というべきガンダム2体が設定画風に描かれたイラストが添えられている。私も初めは素直に「ヴィクトリーにクロスボーン、カトキガンダムのガワラアレンジ! こんなの描いてたんだ!? 出典は何だろう、画集か個展の描き下ろし?」と面白がっていたが……。

画像検索で出典を追うと、なんだか雲行きが怪しくなってきた。閲覧可能な最古のものは2chクロスボーン・ガンダム】長谷川先生とカトキデザイン、どっちが好き?というスレッドの書き込みで、現在はまとめブログで見ることができる。
http://gundamlog.com/archives/39822439.html
実に「らしい」絵だけれど、よく見ると横には「Original Design by Kunio Ogawara(imitation)」つまり大河原邦男(偽)によるデザイン」と明記してあるのだった。
掲示板では名無しさんだが、画像検索でヒットしたもう一つのURLがある。
https://twitter.com/funbolt/status/827717662515961856
ツイッター上でもまた凄い名前だがこれはイラストレーターのfunbolt氏。なるほど氏であればここまで描けるだろうと納得できた。
 
さて、ここで改めてHIRICO.JPのPDFを見ると、なんとまあ(imitation)がそのまま残っているのだった。まさか気付いていてスルーしたわけではなかろうが……。

普通に推察するに「なにか適当なワードで画像検索をかけてヒットした絵をそのまま無断転用した」というところだろうが、なぜよりによってこれだったのか? 「大河原氏本人の絵以上にガワラらしく見えた」のであれば、それもまた興味を引かれるところである。

アントシアニンの謎

それにしても不思議なのは、ブルーベリー由来でアントシアニンが有効成分ってことになっている健康食品が未だに大手を振って売られていること。アントシアニンって10年以上も前に(そしてその後も何度も)「視力の改善に効果はありません」ってエビデンスが出てるのに。「作用機序は不明だがなぜか効く」どころでなく「効きません」だぜ? ちょっとググると、わかさの依頼を受けた(わかさ関連の?)研究団体等からは「効く」というエビデンスも出ているようだけど、「効きません」のほうが圧倒的に多い。

不思議、というのは同じ頃に「がん予防効果はありません」というエビデンスが得られたベータカロチン(ベータカロテン)はすぐに人気凋落、大っぴらに喧伝されることは無くなったのね。がん予防には効果が無いというだけで何の効用も無いというわけでもないのに。その一方で、アントシアニンはしぶとく生き延びている。そこが不思議。おそらく、視力という日常生活で常に使用する機能に関わることだから、「よく見えるようになった」という効果感(効果でなく効果感)を得やすいのがポイントだろうと思うけど。

『まんがタイムきららキャラット』11月号

付録が無いので久しぶりの通常定価360円。といっても次号からまた3号連続でブレンド・S」の付録がつくわけですが。「黒髪巫女とマリアウィッチ」が休載。ゲストが2本、「アニマエール!」「ふじょ子とユリ子」が2本立て。最近ゲスト枠が減った気がしてたけど、2本立てに枠を割いているから今でも4本分あるんだね。……いやその。未だ公式のアナウンスが無いけど『きららミラク』休刊はまず確定で、その連載作品をいくつか「キャラット」が引き継ぐか? と考えていたのでした。『がんくつ荘の不夜城さん』が移籍してきたら愉快ですな。
 
ブレンド・S」
表紙&巻頭カラー。アニメがきっかけで手に取る新規読者も少なくないだろうに、ヤロウどものドタバタで話を回すという挑戦的なエピソード。これでいいのかPR的に!? と思うがこれでいいよな面白いから!

店長は通常運転だけど、これまでほとんど出番の無かった苺香さんの兄上がいきなり壊れてしまって笑う。秋月はとっさに桜ノ宮家の固定電話にかけるという回転の速さも披露。相変わらずの百合萌えはいいとして、問題のアニメは録画視聴すらしてないのね。

苺香さんはほとんどオチ担当。野球延長のため録画失敗、というのは微妙に「今どきあるのか?」ですが(ウチのレコーダーではあります)、苺香さんは機械に弱いというエピソードとしても自然でしょう。

……ていうか深夜アニメのお色気というと、この「ブレンド・S」も苺香さんの太ももローアングルとか夏帆の乳揺れとか、露骨なサービスカットがちらほらと……。
 
ブレンド・S」アフレコレポート
……そのアニメ「ブレンド・S」のアフレコレポート。監督が巨乳美少女ではない!? のはさておき池内たぬま先生。レポートとしてはオーソドックスな内容ですが、アニメへの期待を十分高めてくれました。ていうか美雨さんもひでりきゅんももう登場するのね。何話くらいなんだろう。
 
NEW GAME!
前々回からちょっと引っ張ってきたはじめの異変は「ゲームって…なんだと思う?」という根本的な悩みと判明。紅葉がさらっと答を出したのは、きっと面接試験対策の中で考えていたことだろうから、あまり気にしなくていいぞ先輩s。この場に、目標もモチベーションも不明なひふみんがいないというのが逆にポイントかも。

はじめの企画をここまでフィーチャーしたとなると、その実現が第7巻の柱になるのでしょうか。一方で「PECO」のキャラデザインを手がけて夢を叶えた青葉も、そのモチベは下がらず。「まだまだ物足りない」という一方、具体的な目標はやはり無いわけで、これも今後のカギかもしれません。
 
「Aチャンネル」
センターカラー。文化祭エピソードってひょっとして初めて? 「○○カフェ」という定番の出し物ながら、病院カフェという一ひねりを加えたのが面白い。今や懐かしトオルのバットと、これまで無かったナギの男装という組み合わせのオチも良かった。

にしても、トオルの「今しかできないことがしたいから」あたりには、静かに終わりへ向かっている空気も感じますが……。どうなるんだろう?
 
キルミーベイベー
やすなの「勝負だよ!」で始まらないのが珍しい……と思ったら、2ページ目左でやっぱり言ってた。グロ抜きの「カガクチョップ」というか、作者が違うけど「空想科学X」みたいなネタのたたみかけ。よくまあ次から次でこんなに出てくるものだと感心する。作者にもやすなににも。
 
エクソシストと首輪の悪魔」
エクソシストと首輪の悪魔」なのにエクソシストが登場しない問題。前回から新キャラ・シュリエルが登場して、エクソシスト・悪魔・天使で三角関係的な構図になるかと思いきや、シュリエルにも同棲中の…もとい居候先のパートナーができましたという展開に。これはこれで面白いけど、コンビを二組にしてこの先どうするのか(接点が全くない男同士のつながりの扱いとか)が気になるところ。
 
ひだまりスケッチ
センターカラー。カラー2頁モノクロ2頁というある意味通常運転の構成でした。うめてんてーは相変わらず体調がすぐれないそうで、あまり無理はせず、でも休載は少なめでお願いします。

お話は茉里ちゃんの夏休みの宿題問題。オチといえばオチな終わり方でしたが、次回は宿題ほったらかしてプールに出かける話をやるのでしょうか。
  
「まちカドまぞく」
センターカラーでこちらも夏休みの宿題エピソード。以前から筋トレ以外についてはクールというかローテンションだった桃ですが、むしろポンコツと言ったほうがいい感じにw シャミ子の前でそれを隠さなくなった桃、その桃の女主人(ミストレス)であり姉であろうとするシャミ子という両者の意識の変化にもニヤニヤしてしまう。「一回闇墜ちしたから良くないかな」とか、3巻終盤のシリアス展開も積極的にネタにしていくのね。

次回、動物園に行く「みんな」はシャミ桃以外には誰なんだろう?
 
「ふじょ子とユリ子」
センターカラー&二本立て。岡本さん(仮)が意外とストーリーの牽引役を果たしてますな。これまでのユリ子のキャラは、ふじょ子に振り回されて成り立っているところがありましたが、岡本さんとの絡みで男前なところを発揮。岡本さんも単なるトリックスターでない可愛げを見せて、魅力を増しました。そんな二人をよそにふじょ子はいつもどおりのマイペースな亀ピエ萌えで、これだと三角関係という展開は無さげですなー。

二本目はふじょ子のお家訪問。岡本さんは抜きにして、このマンガの基本というべき「ふじょ子のディープな腐女子趣味にユリ子が振り回される」展開で安定感がありました。
 
「トモダチヅクリ」
しだいにクラスメイトと打ち解けていく麻乃。しかしその足は……といったところで以下次号。今回完全に静が不審者もとい裏方でしたが、ケガを隠して舞台に立つ麻乃を支えるために次回は前面にでてくるのでしょうか。

ザ・カゲスターに登場したPUMA GTと輸入代理店JAX

どうせ誰も読みゃしねえのでツイッターのほうでざっくりと上げたきりホッタラカシだった「ザ・カゲスターに登場したPUMA GT」についての調査結果。
 
4月20日「ザ・カゲスターに登場したPUMA GT」の続きです。国会図書館サーチで『モーターファン』誌1975年10月号に「ピューマGTE/GTS」のカラー紹介と試乗レポートが掲載されていると知り、閲覧してきたのでした。

これが『モーターファン』1975年10月号の、まずはカラー記事。「日本に上陸した異色GT ブラジルからスタイリッシュGT ピューマGTE/GTS」。オープンはオレンジ、クーペはグリーン。輸入代理店の規模から考えて、試乗車や撮影用車を何台も用意してしているとは思えず、この2台は「ザ・カゲスター」に登場した車と同一とみて間違いないでしょう。

白黒ページの記事は「VW+本格派スポーツ・ボディ」と題する5ページの試乗記。走行性能はぶっちゃけイマイチな車を、なんとか頑張って誉める……という自動車雑誌によくある奴です。注目すべきは最後のカコミ記事で「株式会社ジャクス・カーセールス発足」とある。

輸入会社やマニアライクな中古車を扱っている大協自動車販売株式会社が、このほど社名を株式会社ジャクス・カーセールスと改称して発足した。(略)このほどイギリスのTVR、ブラジルのPUMAを輸入・販売することとなったのを契機に社名を改めたもの。

「このほど」が厳密にいつかは分からないが1975年9月頃。「ザ・カゲスター」は約半年後の76年4月開始。どちらがどう働きかけたかは不明ですが、新進の輸入代理店としてアピールが必要だった時期に、「それではTV番組に出しましょう」という発想があったとみるのが自然でしょう。

ただ、そういう事情であったなら、『ザ・カゲスター』以外の同時期のTV番組にも、JAXのステッカーを付けたPUMA GTE(もしくはTVR)が出ていた、という可能性がある。さて、それをどう調べたものか? そして一方、もし『ザ・カゲスター』にしか登場していないなら、その理由は何だろう? という謎が残るのでした。調べようがないので放置するけどね。



にしてもナンだね、オレのやってることはそんなに無為かね? 文字どおりの「一顧の価値もない」扱いを甘受せざるを得ないほどのものかね?

相鉄本線〜厚木基地引き込み線

7月15日付で「厚木基地1・3ヘクタール返還へ日米が合意」という記事があった。
http://www.kanaloco.jp/article/264532
基地の敷地1.3haといわれても???だが、つまりは厚木基地への引き込み線(1998年以後休止中、事実上は廃線)の敷地が元の地主に返還されるという話。となれば遠からず廃線跡が再開発されるだろうと本日訪ねてみた。
 
結論から言うと、大変面白かった。①レールと架線が全線現存している ➁ほぼ全線たどれる(もちろん、廃線跡自体を含めた立ち入り禁止の場所は通らずに) ③徒歩でたどるのに手頃な長さ といった具合。首都圏で廃線跡に興味のある方は一度訪ねてみても損はないでしょう。
 
では、実際に歩いた順とは異なりますが、相模鉄道相鉄本線相模大塚さがみ野駅間にある分岐点からたどっていきます。

分岐点の踏切。奥に向かってさがみ野駅、引き込み線は背後に続いていきます。

同一地点から基地方向を見る。すぐに黄色いフェンスで塞がれています。関係ないけど「木漏れ日」というのは日本語独特の表現だそうな。

フェンスの向こう側、設置者の名義は「相模鉄道株式会社」。ここは近隣住民用に事実上の踏切となっていました。

本線を行く相鉄線の列車。

フェンスを背にして基地方向。民家の軒下をくぐる感じが実に専用線らしい。


架線柱は多くがコンクリート製だが、一部はなんと木製だった。

「STOP でんしゃにちゅうい」


踏切警報器もほぼ全て現役当時のままだったが、一基だけは撤去されて基部だけ残るアベサダ状態。どういう事情だろう。



夏草に埋もれているのは当然として、沿線の木立が線路上に張り出し、架線まで完全に覆ってしまった区間も。廃線のわびしさを思う。

東名自動車道を跨ぐ。


東名自動車道を跨いですぐにあるこの踏切は「航7」らしい。それが何の略称かは不明だが、とりあえず7の字体がカッコイイ。

舗装されているのに警報器がない、警票すらない踏切がいかにも専用線。その先でカーブを描くと……。

正面はもう厚木基地だ。

基地の手前、線路の傍らには三角コーンに囲まれた「国有地」があった。元は何の用地だったかは不明。


フェンスの向こうが厚木基地。鉄道施設は完全に撤去されていた。
http://www.geocities.jp/takeshi_departure/atsugi.html
ちょうど10年前、2007年05月02日付の↑レポートには、フェンスではなくゲートで基地内にも鉄道施設があった頃の写真が掲載されている。

フェンスを背に、相鉄線方向を振り返る。
 
現状、非常に状態の良い廃線ですが、はじめに書いたとおり敷地の返還が決定した以上はいずれ再開発の手が入ることでしょう。それがいつとはわかりませんが、今のうちに訪ねておくことをお勧めします。

『まんがタイムきららキャラット』10月号

珍しく「キルミーベイベー」が休載、ゲストが4本。表紙&巻頭カラー&付録クリアしおりは「NEW GAME!」、アニメに合わせたプッシュはまだ続いていますが、次号は10月開始の「ブレンド・S」が表紙&巻頭カラーで主役交代という印象。カラーの記事ページも、広告同然の「NEW GAME!!」記事が1頁なのに対して、内容の密度は低いけれど「ブレンド・S」は見開き2頁という配分。加えて「きららファンタジア」1ページという構成でした。
 
NEW GAME!
巻頭カラー。タイトル画はレギュラー5人(青葉・ひふみ・ゆん・紅葉・ツバメ)が下着姿で勢ぞろい、というエr…もとい扇情的なもの(あんま変わらん)。フラゲで流出して、ツイッターなどでちょっと話題になりました。下着姿なのは本編の流れとも関係があるからいいとして、ひざくらいの高さから見上げる構図なのが面白い。青葉のキャラ立てといい得能先生、Sっ気のある娘がお好みなのでしょうか。

本編はみんなで仲良く昼休みにブティックへ、というお話。青葉も言うとおり、久々のゆったり気分のエピソードでした。新作が動き出すまでこんな感じで続くのかね。導入というか一本目は「今回はマスターアップ休暇は無し」との通達から始まりますが、確かあれって有給消化だよね? だったら社員ごとに任意で休める今回のほうが良い気がするぞ。

前回からはじめの様子が微妙におかしいのに、ゆん以外には気にしてる人がいないっぽい。男が出来たとか女が出来たとか習い事とか転職活動とか……いずれにせよ所詮はサブキャラの話なんだけど、この先どう引っ張るのだろう?
 
「Aチャンネル」
ナギ主役回。この『きららキャラット』、日付が変わるタイミングを見計らって駅前のコンビニで購入しているので……そしてキャラットとともに夜食も調達しているので(そしてもちろん帰宅後に食べているので)、「真夜中に食べるジャンクフードの味」に強い説得力を感じてしまった。それはおいても、ナギはやっぱり「普通の感覚」に一番近くて好きだなぁ。
 
ひだまりスケッチ
8ページも載っているというだけでまずびっくり。それだけにやはり重要なポイントとなる回で、自由参加の学内コンクールでゆるゆるとはいえ、ゆのっちと宮ちゃんで絵の競い合いをすることに。その結果、さらっと「悔しい!」と言ってのける宮ちゃんと、一方で泣き出してしまうゆのっちとの関係にこちらももらい泣きでした。

……まぁ冷静になると、絵の技量にそこまで差があると今まで語られてたかな? と思ってしまう部分もありますが。ゆのっちは「私やっと……ちょっと宮ちゃんの近くに来れたのかなって…」と言って泣いているんだよね。単行本とか手元に無いんですが、このあたりの描写は実際どうだった?
 
ブレンド・S」
センターカラーで引き続き苺香さんと店長のデート話。前回苺香さんがやきもちを焼いていたのは、実は彼女っぽい怒り方の芝居でしたー! …ってこの、男心を弄ぶ小悪魔め! とはいえ店長の金髪にハァハァしたり、実は胸がぎゅーっとしてたりという、お約束とはいえラブコメらしい展開。ま、このまま何に決着が付くでもなく話を引っ張るんだろうなとは思う。
 
「すわっぷ⇔すわっぷ」
キスしたことが実はクラスメイトにバレてました展開。その一方、入れ替わりはバレていないし疑いも持たれないというのがミソで、ツインテちゃん(手嶋さん? 宮田さん?)は二人を振り回しているけれど実は肝心のところが分かっていない、という匙加減が見事。実際やってることは「二人のキスという秘密をネタに強請っている」なんだけど、陽性のキャラ立てもあって可愛らしく受け止められました。
 
「正義ノ花道」
センターカラー。前回ちょっと言及された生徒会の面々、というか生徒会長が登場してようやく話の方向性が見えてきた感じ。厳しく言えば、導入部ではストーカー行為しか描かれていないのになぜ会長は「件の不審者」に注目したのか? それをなぜ目安箱で釣れると思ったのか? 何を根拠に祭田まつりの関係者だと目星を付けていたのか? などなど、物語の段取りがガバガバなんですが、あえて難じるほどの問題ではないでしょう。
 
「まちカドまぞく」
第3巻の発売(9月27日)は間近!

まちカドまぞく (3) (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく (3) (まんがタイムKRコミックス)

というわけで今回は単行本では第4巻の1本目。前回までの怒涛の展開からひと段落、今回はのほほんとした夏休み、シャミ子たちが夏祭りを満喫するお話でした。

最後の一本、前回の見せ場のひとつだった桃の笑顔を自ら台無しにしていくスタイルに笑ってしまう。これはむしろ、第3巻の余韻を1年余り引っ張る単行本派のほうが楽しめたかもしれません。
 
「ふじょ子とユリ子」
あ、これ岡本さん(仮)=紫薔薇様は最終回まで本名がわかんないパターンだ。その岡本さん(仮)、強引にふたりに可愛い服を着せるなど引っかき回す存在ではあるものの、ユリ子とふじょ子との関係性からは一歩離れた立ち位置のようで、今後もトラブルメーカーとしての(ぶっちゃけた言い方だとあぎりさん的な立ち位置での)活躍に期待。

ていうか岡本さん(仮)が関わってきてもペースを崩さないふじょ子には感動すら覚えるw
 
「トモダチヅクリ」
2巻完結に向けて話を畳にかかっているとしか見えないのが寂しいものの、今回もいい話でした。「コイビトヅクリ」と揶揄されるほどに麻乃と静の関係はベッタリですが、それを踏まえた上で恋人同士のクローズな関係ではなく、それ以外にもオープンな、まさしく「友達作り」の話に向かっていくことに感心。期待以上に綺麗に着地するかも(いやまぁ3巻以上続くならそれはそれで歓迎するのですが)。